わたし、年とってよかった【インディ・ジョーンズでしみじみ】

どうも!appeです

皆さんは『加齢』についてどんな印象を持ってるかな?



 

ワタクシappe、知命よりはるか遠い場所に身をおきながら日々を暮らしておりますが

孔子が五十にして天命を知るなら、私はあと20年ぐらい必要かと)

 

 

今回はしみじみ『年を取ってよかった』と思ったことをお話したいと思います。

では、いってみよ!

 

 

我が愛しのハリソンよ、お前はやはり素敵だった

出典:DisneyMovie https://www.disney.co.jp/movie/indianajones-dial

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」見に行きました。

正直、映画にめちゃくちゃ期待していたというわけではないです。

 

 

少年少女世界の七不思議辞典を擦り切れるほど読んでいた頃の純粋な精神と、

月刊ムーに夢中になり不思議な力とお友達になろうとしていた厨二のappeは、1つ年をとるごとに確実に遠ざかっていき、

 

 

今や「合理性!」とか「フレームワーク!」とか『らしい』ことをしたり顔で説く自己啓発好きババアと化したワタクシ。

 

 

かつての私と違い、映画だろうが物語だろうが比較情報は山のように持っているがゆえに、

そして『あんなに好きだったのにがっかりしたくない』という自分の心を守りたいがために

「最高の時間を過ごすことはできないかも。それでもいいんだ...」

というスタンスで臨んだ映画館です。

 

 

ひとえに「ここを逃したら、もう映画館でインディアナ教授を拝むことはないだろう、万が一、ハリソンが90歳まで現役だとしてもインディは無理だろう」

という思いのみで映画館に足を運びました。

 

 

うっかり泣きそうになりました。

同じ場面で全ての人がグッとくるかどうかはわからないけど、泣きそうになったし、本当に映画館に行ってよかったと思いました...

 

 

これは『今のワタクシ』が見る価値がある映画

出典:スターウォーズまとめ大辞典

ハリソン・フォードをはじめて金曜ロードショーで見てから40年。

この間の数多の経験がワタクシを構築しました。

 

 

この40年で、かつてブラウン管テレビに齧り付いていた時代『知っていたけど頭でしか理解していなかった』ことを、実感として味わうようになりました。

 

 

今の私は

若さは失われるものだ、ということがわかり、

若さが眩しいぐらいの価値を持つということがわかり、

時間が残酷なほど有限であることがわかるようになりました。

 

 

そういったことがわかるようになった今の私に、インディ・ジョーンズと運命のダイヤルは刺さりまくったのです。

 

 

ここに一番グっときた(ネタバレあり)

映画後半部、生きるか、死ぬか究極の選択が訪れた時、インディアナ教授が「もういいんだ、俺はここで死ぬ」(意訳)って言ったとこですね。

 

 

映画は、冒頭から息をもつかせぬ展開が続き、荒唐無稽な面白さが大爆発!という感じ...ではないのですよ。

インディだ、あー、インディだ、安定だ、(でもどうやって撮ったの?)って川柳が浮かぶぐらい安定のインディです。

 

 

過去作へのオマージュです。

 

 

過去の輝かしい日々をちらちら見せつつ、今のインディ・ジョーンズ教授は老いて、くたびれて、あの冒険の日々からは想像もつかない日常をの中にいます。

 

 

ワタクシが40年で様々なことを経験したように、インディアナ教授の人生と彼の時代においても、色々な出来事があったのです。シンパシーを感じます。

 

 

そんなインディが、あれこれあって冒険に復帰し、

映画の後半ではなんと、紀元前214年のシラクサ包囲戦に行き、なんと超有名歴史的偉人に会ってしまうというビックリ展開(さすがインディ、さすがルーカスフィルム

 

 

その世界史に燦然と輝く偉人を眼前に、インディアナ教授は「もう俺はここに残る、現代に戻らなくていい、ここで死んでいい」って言うんですよ。

 

 

ここら辺でワタクシの共感性がピークに達しました。

 

 

人生をかけて追求してきた考古学が「考古学としてではなく『今』眼前に実在する」という事実に、頭がパーンとなっているインディアナ教授。

 

 

推しを最前列で目の前にしたヲタク、ビッグサイトで自分と同じ趣味嗜好の作品に大量に囲まれて脳のメーターが振り切れた人間と同じ目をしていました。

わかりすぎる。

本当の意味で、天国に近い場所です。

心の底から理解できる...

 

 

 

この時インディアナは頑健といえども肉体は衰え、放置すれば死ぬとわかっている傷を負っているという状況にあり、愛する人とのつながりも切れ、世界から取り残された退職者、という現実の中にいます。

 

 

かつてのインディアナ教授だったら、泥水の中を這いつくばって生還する方を取るのでしょうが、

 

 

「もういいだろう、戻ってもいいこと待ってない、俺はこの天国で終わりたい」って老いた身で考える精神が、痛いほどわかった。ほんと泣きそうになりました。

 

 

ま、結局現代に戻るんですけど(さすがインディ、さすがルーカスフィルム

 

 

年をとってよかった

エンドロールを見ながら思いました。

この50年、齢を重ねていく中で良いこと悪いこと楽しいこと嫌なこと理解したこと理解できないものがあると知ったこと...多くを経験してきたからこそ、共感したんだ。

その上で救いがあって良かったと思えたんだ。

 

 

もし若かったら、1年後に家でAmazon prime見て満足していただろうなぁ。

今の私は、映画館に足を運んで映画を見る時間とお金の余裕があるってことなんだ。

 

 

年をとるって、悪いことじゃない。

 

 

まとめ

いかがでしたか。

「失われたものがある」と多く、強く感じる時は加齢にデメリットを感じると思いますが、逆に「得たものがある」と感じると、そう悪くないと思えます。

 

 

well beingの考え方に近いのかもしれません。

皆さんは年をとってよかった〜と思ったことがありますか?

 

ではまた〜