動くガンダム見に行ってみたら

「今行かなきゃ、一生見ることはない」「子と一緒に行くのも最後の機会」と思い、ガンダムファクトリー横浜に行ってきました

 

(注記
令和4年度末までの開催が令和5年度末までに延長されました・・・まあいいや

 

 

拗らせたオタクは矛盾しているが

私はファーストガンダム(数多くの作品が出てますけど、第一作をこう呼ぶ)から続く、いわゆる正統派ガンダムが今も好きな人です

 

 

10歳以前は意味なんてわからず再放送を見てまして、戦闘シーンに「わーなんだこれ!すげえ!」「主人公がんばれ」程度。

 

 

時々「なんか複雑な事情がありそう・・・?」(砂漠の寂れたバーに入ったら他の客は敵方将校とその愛人のみ・・・10歳の子が一発で理解できる内容ではない)ぐらいに思っていたんですが

 

 

大人になって話の意味を汲み取ることができるようになってからはめたくそ感情移入

 

 

そ、そういうことだったのか!!!なんちゅう物語なんじゃこれは!

って「スゴイ」を処理できなくて頭を抱えて唸る感じのオタクになりました

 

 

(登場人物たちの人生にすごく感情移入しているだけで、細かな設定や名称など全て網羅するタイプではありません)

 

 

つまり感情を拗らせたオタクなので「動くガンダムできた!わーい!」ってすぐに見に行く感じではないんですよ

 

 

「私の心の片隅にある、あの大好きな物語が世の中に認知されて受け入れられる喜びよりも『そっとしておいてくれ!俗っぽくならないでくれ!安っぽい感じで消費されていくのを見たくない!ガッカリしたくない!』っていう感情がわずかにいや結構上回っている」

常にそういった心境です

 

 

とまあ、こんな感じの私ですが

 

 

・・・行って・・・よかったです・・・

 


私「私、事故で間違って死ぬんだったらあの足の下で死にたいかもしれない」

子「えっ・・・(なに言ってんのこの人)」

 

 

Gラボはプロジェクトに関わった人々の発表会だった

ガンダムファクトリー横浜に「ガンダムの世界観」を求めて行くとガッカリすると思います

 

それっぽい飲食物を提供するカフェありますし、限定グッズもプラモデルも売っていますが、USJやレゴワールドみたいに「世界観没入型!右見ても左見ても映画に出てきたお店!」みたいな感じは全然なかった

 

 

どちらかというと「このビル並みのでかさの巨大な人形を滑らかに動かすための最新鋭の技術を披露する発表会」だと思いました

 

 

ロボットを人間の動きに近づけるのはものすごい技術が必要

それがあのビルみたいなでかさのガンダムならなおさらですよ

 

 

プロジェクト発足から完成披露まで、大人の事情だらけだったと思います・・・

そんな中、完成させてくれて本当にありがとう

 

 

Gファクトリー横浜は世界の同類(オタク)が集まっていた

わかっちゃいたけど、世界中からオタクが来ています。(もちろん、そうじゃない人も半分ぐらいいます)その中の3パターンをピックアップしてみたいと思います

 

頭がバーンなってるフランス人

家族で来てたのですが、お父さんが買い物かご抱えて、プラモデルの箱をぽいぽい放り込んでる。良い意味で目がいっちゃってました

 

 

「うわわわわわ私の夢がぁ今まさにココに!」って感じですね。推しを見ると無意識レベルで課金してしまう、オタクに共通の経験のアレですよね、わかります。

 

 

理解ある奥方や子たちが「パパ!あれは買わなくていいの?あれは見た?」ってすごく協力的なのがちょっと面白かったです、どうぞ素敵な日本旅行をお楽しみくださいね。

 

 

インスタ映えを狙うアジア人

1人で来られていて、会話を聞かなかったのでどこの国の人かわからなかったんですが、延々と自撮りをしてました

 

 

彼女、「巨大ガンダムの前でジャンプしてポーズを決めている自分の写真」を撮りたくて、スマホをセットしては走って行ってジャンプ、確認、もう一度スマホセットして走って行ってジャンプ、を繰り返していました

 

 

子とポップコーン食べながら「あの人、もう10回やってるね」「手伝いたくなってきた」「何がうまくいかないんだろうね、何にこだわっているんだろう」ってぬるく観察していました・・・こだわりの写真が撮れていたらいいですね

 

市場の300倍の価格のポップコーン
私も頭がバーンなってるので財布の紐がユルッユル

 

 

ぼやく拗らせ壮年

50年続くバケモノコンテンツなので、親子2代で来ましたっていう人たくさんいます
(父息子パターンが多し。うちみたいな母息子パターンや母娘パターンは少なそう)

 

 

子「さっきappeさんと同じこと言ってる人がいた」

私「えっ、何て言ってたの」

子「『わかってねえなあ。ザクを作れよ、ザクを』って言ってた」

私「ぐはぁっ!わかる、わかりすぎる・・・」

 

 

Gファクトリー横浜に入った途端に言ってました。みなとみらい駅から歩いて行く途中でも言ってたわ

 

「動かなくていいから等身大のシャアザクとちょっと動くザク作って並べたらいいと思うのよ」「どんだけの人間が集まってどんぐらい金が動くと思う?絶対ペイできるはず」「スタッフの制服をジオン公国にすればいい。通うわ」「新しいストーリーとかいらんから。世界観を表現すればいいから」

 

 

昔、思ってたんですよ「歳上のオタクの人ってなんか面倒くさいなあ」って。

 

 

それ、私じゃん

 

 

ちなみに、ザクってこれです



まとめ

  • appeちゃんは拗らせたオタクである
  • 拗らせたオタクが動くガンダム見にいったら幸せになる
  • Gファクトリー横浜には世界中からガンダムオタクが集まっている
  • 拗らせた壮年オタクはめんどくさい

 

今回は全体的に怨念がこもっている感じの話になりました


誤解しないでほしいのですが、Gファクトリーは拗らせた人ばかりが来るわけではありません。ゆるく楽しくニッポンや横浜を楽しむ方もたくさんいらっしゃいますのでご安心を



観光地にも近いので、よければ足を伸ばしてみてくださいね



(そしてこのコンテンツに金を落としてくれ・・・実績があればいつかザクファクトリー計画が実現するかもしれないから・・・)

 

 

それでは、また!