ペレットストーブを使って、10年になります。
「家に暖炉がある環境、憧れる〜」「なんか地球環境に優しそう。CO2排出しない生活をしたい」など、いろんな理由で1度はペレットストーブに興味を持った、しかし色々な理由でためらってしまったというそこのアナタ!
実際にペレットストーブを使用してきたワタクシappeが日々の取り扱いについてお知らせしたいと思います。
それでは、いってみよ!
ペレットストーブって何?
ペレットストーブとは「木を粉砕して小さく固めた、木質ペレットを燃料としたストーブ(またはファンヒーター)」です。
家庭用、キャンプ等屋外用(これは比較的最近出てきた)など、数種類が存在します。
日本製、海外製どちらのペレットストーブもあります。(うちのストーブは日本製)
ペレット...猫のトイレに使うアレ?と思われる方もいらっしゃるでしょう。そうそう、あのコロコロしたウサギの餌みたいな形のアレです。
アレを電動の暖炉(もしくは温風が吹き出すファンヒーター)で燃やすんだ、と思ってください。
ペレットストーブを使おうと思った理由は◯◯でした
正直に言うと、一番欲しかったのは薪ストーブなんです。
キャンプが再ブーム化し、「携帯用薪ストとティピーテントでバエル冬キャンパー」(笑)なんて呪文が出回る昨今から遡って10年前。
高額な海外製の薪ストを家または冬の別荘に設置する趣味人か、またはガチ暖房のためにダルマストーブに廃材をくべる北海道の方々(そういう方々も30年前と比べるとかなり少なくなっていると予想します)しかいなかった頃から、ワタクシ「家で火焚きをする」という作業にぼんやりと憧れを抱いていました。
そこに入ってきたのが「薪ストーブのデメリットを一部解消する、ペレットストーブというものがある」という情報。
東日本大震災の後、「未来の環境のため、できるだけ化石燃料と電気を使わない生活」という思想に傾倒していた時に入ってきたペレットストーブの情報に、ワタシ、飛びついちゃったんですね。
つまり、ペレットストーブは薪ストーブに比べると安価で、住宅地においても家で火焚きを味わうことができるアイテムだったわけです。
これが我が家のペレットストーブです
我が家のペレットストーブは㈱ウォームアーツ(企業買収?される前は さいかい産業)製のペレットストーブ。
正直なところ、お洒落感やお手軽感からは遠い製品(㈱ウォームアーツ さん、すみません)ですが、構造が簡単なため、毎年手入れをすればほぼ壊れようがない、と言われています。
毎日必要な作業はこれ。全部で5分
灰を掻き出す
灯油ストーブや石油ファンヒータではないので、小ほうきで灰を掻き出す作業があります。
ペレットストーブは暖炉と違って電気も使用します。外気を吸入し、ファンを回して「完全燃焼」に近い状態に持っていくので、出る灰の量がものすごく少ない。うちの場合だと、1日に出る灰の量は片手に乗る程度、庭がある家の方は外にばら撒いて問題のない量です。
薪ストーブだと、もっと灰が出るのではないかと勝手に想像していますが、どうなんだろう。
私は掻き出した灰をお菓子の空き箱のカンカンに1週間集めて、ある程度の量になったら庭に撒くようにしています。庭に撒きたくない人は燃えるゴミで出してOK。
ガラスを掃除する
撮影のために素手でやってますが、軍手した方がいいです
ガラス部から見える、ゆらめく火って癒やされます。炎を楽しむのに大事なのが、ガラス部の掃除。といっても難しいことは全然なくて、濡らしたティッシュでくるくるっと拭いていくだけ。コツは「少し灰をつけた状態で拭く」ことぐらい。
このガラス、乾いたティッシュで拭く、灰をつけない状態で拭くと全然綺麗になりません。
几帳面な方は毎日ピカピカにされると思いますが、私はとりあえず綺麗にするだけでそこそこ満足なので、ささっと拭くだけ、きっちり綺麗にするのはシーズン終わりだけです。それでも大丈夫な㈱ウォームアーツのペレットストーブ、ありがとう。
家庭に電気が普及する以前、石油ランプを使っていた時代、「ススのついたランプのほやを掃除する」という作業があったと、どこかで読んだ記憶があります。
子どもの仕事だったのか、小間使いの仕事だったのか、どっちだったかな。
日本の家庭用電灯の普及は思ったより早く、石油ランプは恐らく20〜30年ぐらいしか使われなかったのではないかと思うのですが、自分が毎日やっているのは、そういう時代と同じ作業なんだよなあ、と時々、勝手にノスタルジーを感じています。
着火作業をする
ここまで来て、はじめて着火作業です。
さて、みなさん、小学生の時のバーベキューや飯盒炊飯を思い出してください。
ちゃんと太い薪に着火するまで、火が消えたり、煙が大量に出て泣いたり、小さな火を少しずつ大きな木や炭に移していく途中で消えてしまったりなど、大変な苦労をしたことありませんか?
もしこれが暖炉や薪ストーブなら、全く同じ状況が発生する可能性があるわけですが、ウォームアーツのペレットストーブではそんなことはありません
なぜなら、スイッチを入れた途端に内部に向かってゴーッと送風が始まるから(燃焼の大事な要素、酸素の供給はバッチリです)
推奨されている「固形着火剤に火をつける」「ペレットをひと握りほどふりかける」その後放置で、ほぼ確実に火が安定します。
火が安定したら、ペレットの投入量を調節するダイヤルを回して、火が大きくなるようにするだけ。5分ほどでぬるい風が吹き出し、数分後に温風がゴーッと吹き出し始めます。
この着火作業をボタン一つ、全自動で行ってくれるペレットストーブも存在しますが、私が欲しかったのは「暖炉の代わりになる何か」なので、時々文句を言いつつも季節のペレットストーブ生活を楽しんでいます。
着火作業裏技
ここでワタクシが編み出した「金をかけず、短時間で着火する方法」をご紹介しましょう(笑)
なんと着火剤の代わりにダンボール片と松ぼっくりを使用するという、いつものごとくワタクシらしい乱暴な方法。もちろん非推奨です。個人の責任の範囲でやってます。
ビニールテープなどを剥がした段ボール(10センチ四方)に着火→その火を乾いた松ぼっくりに転火、これをペレットストーブ内に放り込んで、ぱらぱらと少量ずつ投入されるペレットに着火していくのです。
みなさんご存知でしょうか、段ボールは新聞などに比べると格段に火持ちが良く、松ぼっくりは油分を含んでいるので火力が強い。(江戸時代の人々がハマグリを焼く焚き火に松ぼっくりを投げ込んで、爆発的火力の素にしていた、という浮世絵が残っているそうです)
さらに着火にぴったりであるだけでなく、段ボールも松ぼっくりも無料という事実・・・嬉しすぎる。
ただ、何度も言いますが、あくまで非推奨です。㈱ウォームアーツ以外でも、ボタン一つで着火できるスタイリッシュなペレットストーブでも絶対にやらない方がいいヤツなのでご注意ください。
着火の途中で、ハンディ掃除機などでストーブ内部や周囲の灰を吸って掃除をするという作業も推奨されていますが、すみません私は週に1度ぐらいしかしません・・・
ササっと小ほうきで灰を集めて、あと濡れたティッシュで床を拭くぐらいしかしていない。私はそれでも生きていけますが常に家の中を綺麗に保ちたい方は作業が増えると思います
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ペレットストーブというものを知らなかった方、知っていたけど、毎日の手入れについては初耳だった、という方いらっしゃると思います。
次回は私の考えるペレットストーブのメリットとデメリットについて語りますので、そちらについても是非ご覧くださいね。
それでは!